ギター基礎知識

アコギの消音グッズ紹介!マンションでも夜中でもアコースティックギターを練習する方法

こんにちは、DAICHANです。
私は楽器店に勤めていまして、アコースティックギターをご購入頂いたお客様によく「マンションでも弾けますか?」「夜も練習できる方法はありますか?」とご相談をいただきます。

皆さんの中にも「ご近所が気になってなかなか集中してギターを練習出来ない…」や「家族にうるさい!と言われてしまった…」などお悩みの方も多いと思います。

ですので、その解決方法を今回はご紹介いたします!

 

ただ、今現在お持ちのギターを使って手軽に安価に完全に消音出来る方法というのは実はありません!

アップライトピアノの後付け消音機や、トランペットのサイレントブラスなど、どんどん色んな楽器がいつでも練習出来るようになっているのに、未だにギターの手軽な消音方法はありません。

お手頃な消音グッズは色々と演奏の制限があったり、効果が大きくなかったりします。
また、きちんと防音しようと思うとお金が掛かります。
それでも、弾く環境などによっては十分な消音効果が得られるグッズはいくつかあります。

その辺りの良し悪しもハッキリと全部お伝えした上で、自分に合った消音方法をお選びください!

消音レベルを★の数で表していますので、ぜひご参考ください。

消音レベル:★☆☆☆☆

サウンドホールカバー

良く消音用としてこちらのサウンドホールに取り付けるタイプのカバーをお探しの方がいらっしゃいます。
こちらは、実はそもそも消音用のアイテムではありません。

エレアコをアンプを通して使う際、穴を塞ぐことで「フィードバック」というノイズが発生するのを軽減する効果があるんですね。

ですが、多少の消音効果は見込めます。
1〜2割ほど音を軽減する効果がありますので、下記の他の消音グッズと併用するのは多いにアリだと思います。

カバーがサウンドホールのサイズに合わないギターもあります。
(ヤマハAPXシリーズやその他ミニギターなど)
ダダリオのサウンドホールカバーは口径は102mmなので、念のためサウンドホールが10cmかどうか確認してから手に入れましょう!




消音レベル:★★☆☆☆

ギター用ミュート

ギター用の”ミュート”と名の付いた数少ない商品です!
ブリッジ付近の弦に挟み込んで使います。

音量としては4〜5割減というところでしょうか。

ですが、鳴らした音は大きく変わります。

音の伸びが無くなり、バイオリンを指ではじいた音(ピチカート)のようなサウンドになります。
ですので、普段の音のまま音量が小さくなることは期待しないようにしましょう!

音がそこまで出せない時の指使い・ストロークの確認や練習用としては最適です!

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消音レベル:★★★☆☆

サイレントピック

音量が小さくなるサイレントピックという消音グッズがあります。
音量としては7〜8割くらい下がる印象でしょうか。
お手頃なグッズの中では最も効果のあるアイテムになります。

ギターの音色はそのまま、音量だけが下がる印象で、コードの音の確認などがとてもしやすいです。

ただネックなのは、右手の感覚が通常のピックとだいぶ変わることです。

そもそも音量が小さくなる原理として、非常にピックが薄く柔らかくなっています。
フィルムのような感触で、右手の「弾いてる感」は薄めです。
薄く柔らかいため、単音弾きやアルペジオなどの練習は難しくなっています

ですが、左手が押さえられているかの音の確認はしっかりと出来ますので、
コード弾きがちゃんと出来ているか確認する練習の際にベストな消音アイテムとなります。

上手く使うと、結構な消音が可能です。




消音レベル:★★★★★

サイレントギターを買う

最終的に、ここに行き着く方は多いかと思います。

ヤマハから出ている「サイレントギター」で、マンションでも夜中でも練習が出来る最高のアイテムです。
アイテムというより「ギター本体」となります!
おうち時間の増加で需要がとても高まっていますね。

今持っているアコースティックギターとは別に、夜間や静かに弾かなくてはいけない際のサブギターとして使います。
アンプに繋いでいないエレキギターと同等か、それ以上に生音は小さくなります。

他の消音アイテムと違って、演奏感が大きく変わってしまったり、音量が意外と出てしまったりということがありません。
弦も通常のアコースティックギター弦が使われています。

ヘッドホンやイヤホンを挿して練習が出来ますので、他の電子楽器と同じような練習方法がとれます。

以前のモデルはどうしてもエレキチックな音でしたが、現行のサイレントギターは音も優れていて、ライン出力も搭載しているのでライブ使用やレコーディングも可能な優れものです。
リバーブ(エコー)などのエフェクトも搭載していて、ライブ感覚で弾くことが出来ます。
もはやこれをメインのギターとしても使用出来るクオリティとなっています。

サイレントギターを使用すると、
練習の際に「周りに迷惑をかけたらどうしよう…」
というストレスがなくなり、演奏に没頭して練習することが出来ます!

 

ちなみに以前はAriaからもサイレントギターが出ていましたが、2019年で廃番となり、現在はヤマハからのみ販売されています。

価格別で分かれていたり、ということもなく、この1機種のみでカラーバリエーションがいくつかと、クラシックギタータイプが2種類出ています。

夜間も練習したい方はサイレントギターを使いましょう!




消音レベル:★★★★★★★★★★

1.2~1.5畳のユニット防音室を部屋に設置する

特別編ですね!
1.2畳〜1.5畳のユニット型の小さめな防音室を入れると、間違いなく演奏の自由度は高まります。ギター演奏にちょうどいいサイズで、4.5畳の部屋から設置が出来ます。

好きなギターで周りを気にすることなく練習出来ますし、ある程度大きな声で歌っても大丈夫です。
最近では、意外と一般の方でもお家に置いている方もいらっしゃいます。

ですが、なかなかに高価です。

そして、様々な防音性能や広さの機種がありますので、もし検討される場合は楽器店などに相談された方が良いでしょう。

このページから防音室に至る方がいるかはわかりませんが、防音室の詳細も記載しましたので、ご興味ある方は下記をご覧ください!

防音室の詳細は?

ちなみに、ざっくり選び方をご紹介すると、防音室は防音性能+大きさで選びます。
防音室の性能は「Dr」で表され、Dr-30,Dr-35,Dr-40の3つが一般的です。同じサイズでも数字が上がると防音性も値段も高くなります。

また、楽器の音量は「db(デシベル)」で表されます。
ちなみに、普通の会話が60db、ささやき声が30〜40db、車のクラクションが110db、そしてアコースティックギターは全力で弾いて100dbに届かないくらいです。(ギターの平均は70〜80dbくらい)

仮にギターを大きめの90dbとして、Dr-30の防音室の中で演奏すると…

90db 30で、防音室の外の同じ部屋にいる人には60db(会話くらい)の音量で聞こえます。

さらに、隣の家に聞こえる音量は、住居の「D値」という防音性能がさらにマイナスされ静かにしてくれます。

RC(鉄筋鉄骨)造のマンションだとD値は50程度なので、

60dbからさらにD値の50が下がり10dbとなります。

これは木の葉の触れ合う音、雪の降る音、人の静かな寝息(20db)よりも小さくなるので、全く聞こえないといっても良いくらいの音量になります。

防音室の中で弾いたギター(60dbが隣に聞こえないのは、マンションで隣にお住まいの方の会話(60db)がこちらの部屋に全く聞こえないのと一緒です。
(※木造など造りによってD値は変わりますので、楽器・防音室の性能・住まいの防音性能の3つのバランスで考える必要があります。)

長くなりましたが、アコースティックギターはDr-30の防音室で隣の家には聞こえなくなる可能性が高いということですね。

ちなみに、同じ家に住んでいるご家族にも聞こえないようにする為には、防音室の性能をもう少し上げなくてはいけないかもしれません。

ちなみに、賃貸のマンションでも設置出来る場合が多いですが、引っ越す際に解体費・送料・新しい家での組み立て費が別途10万円以上はかかるので、そこも踏まえて検討されてみるのが良いと思います。




おわりに

今回の要点をまとめると…

・小物で完全な消音は出来ないが、ある程度音量を下げることはできる
・夜間練習可能な消音を求めるなら、サイレントギターか防音室が必要

今よりも多少音量が下がったら嬉しいな!という方は、方法のひとつとしてサウンドホールカバーとミュートの組み合わせなどが良いかと思います!

 

いかがでしたでしょうか?
「自分の家だとどのくらい音量を下げればいいのか」を考えて合うものを選んでみてくださいね。

ギターの消音に魔法のような方法はありませんが、ご紹介した消音アイテムを使って少しでもギター練習がはかどるようになったら嬉しいです。

皆さんのギター生活が幸せなものになりますように。
最後までご覧いただきありがとうございましたー!!

ABOUT ME
daichan
daichan
音楽制作の専門学校卒→音楽関係の会社員として勤務。 アコースティックギターを始めたばかりの方と一緒に演奏する機会が多く、「どうしたら挫折せず長続きできるか」「最短でギターの楽しさを実感できる方法はないか」と考えて作成した独自の『簡単コード』の紹介を中心に記事を更新していきます。