記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります

おもしろ機材

誰でもギター作りに挑戦出来る「DIYギターキット」ってどうなの?スペックやコストパフォーマンスを検証!【自作ギター・オリジナルギター】

こんにちは、Daiです!

皆さん、DIYギターキットというものをご存じでしょうか?

DIYギターキット専門店というECサイトで販売されている、誰でもエレキギターを自作できるキットがあります。

定番のストラトキャスターテレキャスターレスポールから、少し特殊なモッキンバードフライングVセミアコ、さらには7弦ギターレフティギタージャズベースまで、様々なタイプのギターが揃っています。

価格は税込み¥14,500~、大体の機種が2万円台と非常にリーズナブルなのですが、果たして実際に練習やライブで使用していける仕様なのか、組み立ての敷居は高くないのかなどを検証していこうと思います!

※本ページはプロモーションが含まれています

組み立ての難易度は?

必要な製作時間の目安

「DIYギターキット」作り方マニュアルに作り方の詳細が記載されています。

このキットは、初心者の方にはプラモデルを組み立てるように中級者以上の方には市販ギターを超えるクオリティまで追求できるように振り幅広く作れるように設定しています。(引用元:「DIYギターキット」作り方マニュアル

ということで、キットによってはハンダゴテを使った電装系の接続がある程度完了している状態の、初心者の方にやさしいキットも販売されています。

 

Q,だいたい何時間で作れますか?

A,単純に組み立てるだけなら早ければ3時間もあれば作れますが、せっかくのギターなので木を磨いてキレイにたり、調整をしたり、自分好みのネックの形に変えたり塗装をしたりと、時間をかけようと思えばいくらでもかけられるのがDIYギターです。 せっかくならサンドペーパーで磨き、傷を消してツルツルスベスベに仕上げるまでは皆様にやってもらいたいです。
(引用元:ギター製作Q&A

基本的な組み立てにかかる時間は3時間ほどとのことです。
電装系がすでにある程度組まれているキットであれば2時間ほどとの表記もありました。
思ったよりも簡単に作れそうですね!

また、細かい調整や塗装などをさらに進めていくことで、より完成度の高いギターに仕上げることも可能だそうです。
カスタマイズ性が高く、自分好みのギターに近付けられる仕様のようです!

 

Q,初めてでも作れますか?

A,ほとんどの方が初めてギターを作る方です。DIY自体も初めてという方もたくさんいます。工具セットの販売レンタル工具セット、メールや動画での解説など完成までしっかりサポートしますので安心してください!
(引用元:ギター製作Q&A

上記にもある通り、必要な工具のレンタルや販売、そしてサポートも充実しており、初めて挑戦する方も安心して取り組めそうです!

必要な道具

Q,必要な道具は?

A,絶対に必要なのは電動ドリル、ドリル用の刃、ハンダゴテです。これらは1個1000~2000円のホームセンターの安い商品でも構いません。良いものに越したことはありませんが・・・。私が使っているものはドリルで1万円、刃で1本2000円等です。サイトでも安い工具セットを販売しています。
その他、きれいに仕上げたい場合は木部研磨用の紙やすり(100~300番、特にきれいにしたければ600番くらいまで磨いてもいいです。)、紙やすり用のパットはぜひ揃えたいですね。
オイルフィニッシュするならオイル(ホームセンターの家具用オイルでも、ギター用オイルでもいい)やウエス。
さらにナット調整も絶対やってほしいです。キットのナットは高く、調整したほうが格段に弾きやすくなります。ナット調整用のヤスリもレンタルいたします。(数量に限りがあるため順番待ち等発生します)
プラスチックナットなので、牛骨ナットに交換してもいいですね。
ブリッジの位置決めには、150mmと600mmスケール(定規)があるといいでしょう。
セットネックなら、タイトボンド(木部用接着剤)とF型クランプは必須です。

このように、DIYギターは手を加えようと思えばいくらでもできます。
ネックシェイプを削ってもいいでしょう。ボディも大きくカットしちゃってみるのも楽しいです。その場合は鉄鋼ヤスリもあるといいですね。

プラモデルの場合、ニッパーで切り離し組み立てして完成とする人もいれば、バリ取りをして墨入れをし、塗装もして磨いたりダメージ加工したりする人もいます。
ギターも同様に組み立てるだけの人から、工房レベルの精度まで作り込む人まで様々です。ひとまず組み立てをしてみて、そこから少しづつDIYを楽しむのもとてもいいと思います。
(引用元:ギター製作Q&A

工具セットの販売レンタル工具セットがHP上にありますので、そちらから揃えるのが楽そうですね!

念のため下記では製作に必要なものを、安価でしっかりしたものを中心にまとめてみました。

絶対必要なもの

 

電動ドリル&ドリル用の刃

ハンダゴテ

 

綺麗に仕上げたい場合

 

木部研磨用紙やすり

紙やすり用パット

ギター用オイル(塗装)

「DIYギターキット」作り方マニュアルでのオススメは以下のオイルとのことです。

created by Rinker
Xotic
¥1,896
(2024/12/12 14:15:53時点 Amazon調べ-詳細)

150mmと600mmスケール

created by Rinker
シンワ測定(Shinwa Sokutei)
¥219
(2024/12/12 14:15:54時点 Amazon調べ-詳細)

created by Rinker
シンワ測定(Shinwa Sokutei)
¥1,264
(2024/12/12 14:15:55時点 Amazon調べ-詳細)

 

セットネックキットのみ必要

大体のキットがボルトオンのネックですが、一部のレスポールやセミアコキットでは接着剤でネックを取り付けます。

タイトボンド

created by Rinker
フランクリン(Franklin)
¥1,048
(2024/12/12 21:49:06時点 Amazon調べ-詳細)

Fクランプ

created by Rinker
髙儀(Takagi)
¥1,300
(2024/12/12 14:15:56時点 Amazon調べ-詳細)

 

サポート体制は?

先ほどのQ&Aにもあったとおり、メールでのサポートや各制作過程の動画マニュアル、工具セットのレンタルなど、サポートは充実しているようです!

テレキャスターDIYキット製作マニュアル




実際にライブや練習で使用できる仕様?

それではここからは、DIYキットで作ったギターが果たして実戦でも使っていけるものなのかどうか、スペック表を元に検証していきます!

近年アーティストにおいても使用者が非常に多く、DIYキットHPでも最も製作が簡単とされるテレキャスターのDIYキットを中心に、既存のエレキギターとのスペックを比較しながら見ていきます。

ボディの木材

エレキギターもアコースティックギターやバイオリンなどと同じく、「木材の質や種類によって音の良し悪しに大きく影響」があります。
まずボディ材が良いものではないといくら他のパーツをグレードアップしてもそれなりのものにしかなりません。
他のパーツのように後から取り換えられない為、ボディ材の種類は「良いギター」にとって非常に重要な要素となります。

こちらのテレキャスターのDIYキットでは、ボディ材に「ホワイトアッシュ」が採用されています。

その他、ストラトキャスタータイプでは「アルダー」材、レスポールタイプでは「メイプル+マホガニー」という20万円以上のハイエンドギターと同じ定番の木材の組み合わせのキットもあり、1,2万円台の市販のエレキギターには使用されることのない、しっかりとした木材が採用されています。

ちなみに、テレキャスターの本家「Fender」のモデルで「アッシュ」材が採用されているモデルとなると、最もお求めやすいモデルでも税込¥ 108,900(公式オンラインストア価格)となっており、DIYキットのコストパフォーマンスの高さが伺えます。

加えて、市販されているエレキギターの1~2万円台のボディ材は「ポローニャ」や「バスウッド」、材質の具体的な名前すら明記されない「ハードウッド」などが採用されているモデルが多く、それらと比較するとDIYキットは材質からこだわったものを採用しているようです。

なぜ良い木材で安いの?

ここまでご説明すると、「なぜ良い木材を使用しているのにここまで安いのか?」という疑問が浮かび上がる方も多いかと思います。

皆さんは「IKEA」をご存じでしょうか。
家具などを販売するIKEAでは、「組み立てをお客さん自身に任せる」ことで、通常ではもっと価格が上のはずのソファや本棚などの家具をリーズナブルに販売しています。
つまり、市販の家具やギターには「組み立て費」「それに伴う人件費」が含まれているわけですね。

私個人の見解ではありますが、このIKEAの仕組みと同じように、DIYキットもお客さん自身に組み立ての工程を任せることでコストを大幅に削減でき、1~2万円台のギターでも良質な木材を採用出来ているのだと思われます。

そもそもが「組み立てを楽しむ」ということがコンセプトの商品となっているので、お客さん自身の組み立てがデメリットにならず、その上この価格帯ではなかなかない良質な木材を用いたギターが作れるので、非常に優れた商品かと思います。

指板材

こちらのテレキャスターのDIYキットでは、指板材に「ローズウッド」が採用されています。

昔からのエレキギター定番の指板材であるローズウッドですが、自然環境保護の観点から2017年にワシントン条約での輸入規制対象となり、指板の定番材として低~高価格帯ギターまで採用していた楽器業界に激震が走りました。(現在は規制が少し緩和されてきているようです)

その後は各メーカー、パーフェローやシャトバ、エンジニアリングウッドなど、ローズウッドに代わる木材を指板材に採用することが急速に増えていきました。

特に低価格帯ではローズウッドを指板材に使用している機種は現在ではなかなか見られなくなった為、ローズウッド指板を採用している点は優れています

各パーツ

その他のパーツも見ていきましょう!

ナット

音の伝達性にも影響のある「ナット」です。

こちらは牛骨や樹脂(プラスチック)が定番の材質ですが、低価格帯ギターによく見られるプラスチックを採用しているとのことです。

木材が良い分、パーツはコストカットを図られているのかもしれません。

ただ!牛骨ナットはパーツメーカーから¥1,000以下で販売がありますので、れだけ別で揃えてカスタマイズすることは容易です!

パーツにもこだわりたい方は別途揃えてみましょう!

ピックアップ

木材と共に、ギターの音の質に関わる非常に重要なパーツです。

ここはざっくりと「シングルコイル」や「ハムバッカー」といった表記しかなく、どこのメーカー製のどの型番か、などは不明です。

明記がないということは自社製のオリジナルピックアップ、もしくはノーブランドの廉価ピックアップなのではないかと思います。

公式の演奏動画を見る限りは、ハイクラスに搭載されているような質の高いピックアップとまではいかず、エントリークラスのギターに採用されるタイプに近いものかと思われます

もちろん、ライブや練習でしっかりと使用出来るものではあると思いますが、音にもこだわりたいという方は市販の別売りのピックアップに乗せ替えてDIYしてみるのもありですね!

テレキャスターのピックアップの場合、フェンダー純正の2個セットのピックアップで1万円台〜、フェンダーカスタムショップ製で2万5千円ほど、日本製のお求めやすいピックアップで1個3,000円台〜、日本メーカーのエントリーギターにも採用されているウィルキンソン製ピックアップは2個セットで3,000円台〜市販されているので、せっかく1からDIYするのであればカスタマイズしてみるのも楽しいかと思います!

Fender

created by Rinker
Fender(フェンダー)
¥18,500
(2022/01/17 20:55:38時点 Amazon調べ-詳細)

created by Rinker
Fender(フェンダー)
¥11,300
(2024/12/12 19:55:44時点 Amazon調べ-詳細)

国産ピックアップ

Wilkinson

 

塗装

ボディやネックは無塗装です。
ギターの塗装は工房に依頼すると数万円の工賃がかかる工程となりますので、塗装がないという部分が大きくコストカットとなり、スペックに対してこのリーズナブルな価格を実現しているのだと思います。

無塗装でもギター自体は使用可能ですが、通常のギターよりも湿度の影響が多少大きくなりますので、無塗装のまま使用する場合は保管時に高温多湿や乾燥に気をつける必要があります。
特にネックは反りや変形が起きやすい部分ですので注意しましょう。

塗装する環境が無いという方へ、公式HPのQ&Aでは布一枚と専用オイルで出来る最も手軽な「オイルフィニッシュ」がオススメされています。

「DIYギターキット」作り方マニュアルでのオススメは以下のオイルとのことです。

created by Rinker
Xotic
¥1,896
(2024/12/12 14:15:53時点 Amazon調べ-詳細)

 

実際のサウンドは?

こちらの動画で実際のサウンドを確かめることが出来ます!
しっかりとテレキャスターらしい倍音感もあり、実際にバンドなどでも使っていけそうなクオリティであることが分かります。
動画内の完成品はオイルフィニッシュで木目がさらに強調されていて、カッコいいですね…!

 




総評

価格に対して質の高いギターを自作できる!

IKEAの家具のように組み立てをお客さん自身で行うので、良質なボディ材を使ったギターを1~2万円台で作成できることが分かりました!

なおかつ、ギター製作や改造を自分で行ったことのないギターDIY初心者の方にも安心のサポートや初心者向けキット(テレキャスターDIYキットなど)が用意されており、初めての方でも安心して自作出来るようです。

・オリジナルギターを作って使いたい!
・ギター製作に興味があって挑戦したい!
・夏休みの自由研究でギターを作りたい!

などの思いを叶えられるギターキットとなっています。
今までは高価だったり敷居が高かった自作ギターに誰でもチャレンジ出来るようになったのはとても良いことですね!

ギターの仕組みを理解したい方や、ギターリペアマン・ギタークラフトマンを目指す方など、深い探究心を持っている方にとっても、大きなコストを掛けずに遊び尽くせるキットになっているかと思います。

コストパフォーマンスに優れ、初心者の方〜本格的な工法を実験したいプロ志向の方にもオススメ出来るキットかと思いますので、興味がある方はぜひDIYギターにチャレンジしてみましょう!

DIYギターキット専門店
ABOUT ME
Dai
Dai
音楽制作の専門学校卒→音楽関係の会社員として勤務。 アコースティックギターを始めたばかりの方と一緒に演奏する機会が多く、「どうしたら挫折せず長続きできるか」「最短でギターの楽しさを実感できる方法はないか」と考えて作成した独自の『簡単コード』の紹介を中心に記事を更新していきます。