初めてのコンデンサーマイクの定番であるaudio-technica AT2020とAT2035
どちらも1万円台のマイクの中でコストパフォーマンスが非常に高く、歌や楽器の録音に適していますが、イマイチ違いがわからない…どちらを選べばいいか迷っている…という方に向けて、その違いを3つに分けて端的に分かりやすく解説します!
AT2020とAT2035は数千円の差ですが実は性能に非常に大きな違いがあるので、「AT2020よりもAT2035がオススメな3つの理由」と題してご紹介いたします!
①ダイアフラムの違い
中国外部メーカー製と日本製
マイクの音の質を決める、収音の肝となるダイアフラム。
声や楽器などの音を収音する円形のパーツです。
マイクにとって最も重要と言っても良いこのパーツに、AT2020とAT2035では大きな違いがあります。
ここが最大の違いと言っても過言ではありません!
メーカーサイトではAT2020は「専用設計ダイアフラム」、AT2035は「ダブルウェーブダイアフラム(PAT.)」と記載があり、全くの別物となっています。
AT2020のダイアフラムは日本製ではなく中国の外部メーカーへ製造を委託している為、ここまでのコストパフォーマンスを実現しています。
(中国製だから粗悪だったりということは全くありません!それでも素晴らしいクオリティです。)
対して、AT2035のダブルウェーブダイアフラムは純国産のオーディオテクニカ製のダイアフラムとなっており、実は純然たるオーディオテクニカサウンドはAT2035からとなっています。
※AT2035は組み上げは台湾で行っているため、本体には「Made in Taiwan」という記載があります。
AT2020とAT2035の型番を比べると「近いモデルなのかな?」と思いきや、ダイアフラムに大きな違いが出てきますので、せっかくオーディオテクニカのマイクを買うなら純国産ダイアフラムのAT2035を選ぶのも良いのではないでしょうか!
②ショックマウントが付属
AT2020では付属せず別売り¥4,400
AT2035ではAT2020では付かないショックマウントが付属しています。
ショックマウントとは、マイクへ足音などの余計な振動などが伝わるのを抑え、ノイズを減らしてくれるレコーディングの強い味方です!
これを単品で買うと¥4,400ほどの機材になりますので、ショックマウントが付属しているだけでも差額がほぼ埋められるお得さになっています!
この¥4,000のショックマウントが付いているというだけでも、AT2020からAT2035に購入の路線変更をするのはアリだと思います!
③ローカットスイッチが付いている
空調のノイズや余計な声の低域部分を軽減!
「ローカットスイッチ」というレコーディングや生配信で非常に便利な機能があるのをご存知でしょうか?
これはAT2020には付いておらず、AT2035には付いている機能なのですが、これがとても役に立ちます。
歌声や話し声は80Hz以下の低音域が録音の際に不要で、この低音域がマイクに乗ると音がこもって聞こえたり、思ってるよりもすぐに音量のピークになり音割れが起きやすくなったりしてしまいます。
録音の際にローカットをせずとも、歌や声を録ったあとには必ずイコライザーを使ってローカットの編集を行います。
ですが、なかなか初めてレコーディングに挑戦する方に音の編集まで求められるのは大変…!
それをワンタッチで出来るのが「ローカットスイッチ」です。
マイクに音が入る時点で歌や声の余計な低音域をカットしてくれます。
レコーディングはもちろん、生配信でも声の通りや聞こえが良くなり、重宝する機能のひとつです。
宅録の際に悩ましい、「ブーン」や「ゴー」といううっすら入ってしまうエアコンの音などのノイズも、ローカットスイッチで軽減することが出来ます。
編集やエフェクト処理に慣れていない、初めてレコーディングや生配信をする方ほど
ローカットスイッチが付いてるモデルは非常に便利です!
まとめ
ノイズに強い¥4,400のショックマウントが付属
声や歌の通りが良くなるローカットスイッチが付いている
この3つの要素から、最初のマイクにAT2035を選ぶのはとてもオススメです!
初めてのレコーディングや生配信用に最適なマイクですので、「AT2020かAT2035かで悩んでる…」「1万円台で良いコンデンサーマイクは無いかな?」という方はぜひこの3つのおすすめポイントを参考に選んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございましたー!